健康に気を遣っているのに、なぜか体調を崩してしまう…そんな経験はありませんか?
東大医学博士で現役医師の柳澤綾子さんが、年間500本以上の論文を読み解き、その答えを導き出したのが、本書『身体を壊す健康法』です。
本書は、私たちが「健康のためにやっていること」が、実は「身体を壊している原因」になっている可能性を指摘します。従来の健康常識を覆す、衝撃的な内容です。
なぜ「健康法」が身体を壊すのか?
柳澤先生は、現代人が陥りがちな健康法の間違いを、科学的な根拠に基づいて解説します。例えば、以下のようなケースが挙げられます。
- 過剰な水分摂取: 喉が渇いていなくても、こまめに水を飲む習慣は、体内の電解質バランスを崩し、低ナトリウム血症を引き起こす可能性があります。
- 偏った栄養摂取: 特定の栄養素だけを極端に摂取したり、逆に制限したりすることは、身体に必要な栄養バランスを崩し、免疫力の低下につながります。
- 過度な運動: 激しい運動を長時間続けることは、活性酸素を増やし、細胞を傷つける原因となります。
これらの「健康法」は、一時的には効果があるように感じられるかもしれませんが、長期的には身体に負担をかけ、様々な不調を引き起こす可能性があるのです。
柳澤先生が提唱する「身体を壊さない健康法」とは?
本書では、身体を壊さないための具体的な方法も紹介されています。それは、
- 身体の声に耳を傾ける: 自分の身体が何を求めているのかを理解し、無理のない範囲で行動することが大切です。
- 必要な栄養素をバランス良く摂取する: 特定の栄養素に偏らず、様々な食材からバランス良く栄養を摂取するように心がけましょう。
- 適度な運動を継続する: 激しい運動ではなく、ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を継続することが重要です。
- 質の高い睡眠をとる: 睡眠不足は、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れにつながります。毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠を確保しましょう。
これらの方法を実践することで、身体本来の力を引き出し、健康的な生活を送ることができるようになります。
他の健康書籍との違い
健康に関する書籍は数多くありますが、『身体を壊す健康法』は、その中でも特にユニークな視点を持っています。従来の健康常識を鵜呑みにせず、科学的な根拠に基づいて検証することで、本当に健康に良い方法を見つけ出すことができるのです。
例えば、デトックスや腸活といった流行の健康法についても、科学的な根拠がないことを指摘しています。また、サプリメントの過剰摂取についても、注意を促しています。
競合する書籍としては、例えば、〇〇さんの「〇〇」や△△さんの「△△」がありますが、これらの書籍は、どちらかというと従来の健康常識に基づいた内容となっています。それに対して、『身体を壊す健康法』は、より科学的で、客観的な視点から健康について考えることができるでしょう。
本書を読んだことで、私は自分の健康法を見直すきっかけを得ることができました。今後は、身体の声に耳を傾け、無理のない範囲で健康的な生活を送るように心がけていきたいと思います。
