なぜ思考力を鍛える必要があるのか?
現代社会は、情報過多で変化のスピードが速く、複雑な問題に直面する機会が増えています。そんな状況下で、ビジネスパーソンとして活躍するためには、高い思考力が必要不可欠です。特に、物事を多角的に捉え、本質を見抜く力、そして具体的な解決策を生み出す力は、キャリアアップに直結すると言えるでしょう。
しかし、日々の業務に追われる中で、なかなか思考力を鍛える時間を作るのは難しいもの。そこで、スキマ時間を活用して効率的に思考力を向上させることができるのが、本書「具体⇔抽象」トレーニングです。
「具体⇔抽象」トレーニングとは?
本書は、PHPビジネス新書シリーズの一冊で、著者は細谷功さん。具体と抽象を行き来するトレーニングを通して、思考力を飛躍的に向上させることを目的としています。
このトレーニングのポイントは、以下の3点です。
- 具体化能力の向上: 抽象的な概念を具体的な事例に落とし込むことで、理解を深める。
- 抽象化能力の向上: 具体的な事例から共通点を見つけ出し、抽象的なルールや原則を導き出す。
- 柔軟な思考力の養成: 状況に応じて具体と抽象を使い分け、より効果的な思考を可能にする。
本書には、29問のトレーニング問題が収録されており、それぞれの問題に対して、詳細な解説と解答がついています。問題を解くことで、自分の思考の癖や弱点に気づき、改善することができます。
実際に読んでみた感想
私は普段からビジネス書を読む習慣がありますが、本書は他の書籍とは一線を画す独特なアプローチだと感じました。問題を解いているうちに、普段何気なく使っている言葉や概念が、実は曖昧で抽象的であることに気づかされました。
例えば、「顧客満足度」という言葉を具体的に説明しようとすると、どのような要素が含まれるのか、どのように測定するのか、といった細かい点まで考える必要が出てきます。逆に、様々な顧客からのフィードバックを抽象化すると、「使いやすさ」「価格」「サポート」といった共通のテーマが見えてきます。
この具体⇔抽象のトレーニングを繰り返すことで、物事をより深く理解し、本質を見抜く力が養われると感じました。また、自分の考えを相手に分かりやすく伝えるための表現力も向上したように思います。
他の思考力トレーニング本との比較
思考力を鍛えるための書籍は数多く存在しますが、本書は特に「具体⇔抽象」という視点に焦点を当てている点が特徴です。他の書籍と比較してみましょう。
- 『考える技術は「点」と「線」で身につく』: 問題解決のためのフレームワークに重点を置いている。
- 『ロジカル・シンキング』: 論理的な思考方法を体系的に解説している。
- 『問題解決プロフェッショナル』: 問題解決のプロセスを具体的に示している。
これらの書籍も非常に優れた内容ですが、本書はより根源的な思考力のトレーニングに特化していると言えます。具体と抽象を行き来する練習を通して、思考の柔軟性を高めたい方には特におすすめです。
まとめ
「具体⇔抽象」トレーニングは、思考力を飛躍的に向上させたい方にとって、非常に有効なトレーニング方法です。本書を読み、問題を解くことで、あなたのビジネスにおける課題解決能力は必ず向上するでしょう。ぜひ、手に取って、思考力のトレーニングを始めてみてください。
