トルコの歴史(下) レビュー:オスマン帝国の終焉から現代トルキエへ
永田雄三氏による『トルコの歴史(下)』は、トルコ共和国の成立と、その後の激動の時代を詳細に描いた一冊です。上巻で築かれたオスマン帝国の基盤が、どのように変化し、そして現代トルキエへと繋がっていくのか、その過程を深く理解することができます。
この本で学べること
- オスマン帝国の解体: 第一次世界大戦後の帝国の崩壊、その背景と影響について。
- トルコ革命: ムスタファ・ケマル・アタテュルクによる近代化改革の全貌。
- トルコ共和国の成立: 新しい国家の建設、政治体制の確立、そしてその課題。
- 冷戦期のトルコ: 西側陣営への接近、国内の政治的対立、そして経済発展。
- 現代トルコの課題: クルド問題、宗教と政治の関係、そしてEUとの関係。
読んでみての感想
トルコの歴史は、複雑で多岐にわたります。本書は、その複雑さを分かりやすく解説しており、トルコという国を理解するための基礎知識をしっかりと身につけることができます。特に、アタテュルクの改革については、詳細に記述されており、彼の功績と課題を客観的に評価することができます。
私はこれまでトルコの歴史について、断片的な知識しか持っていませんでした。しかし、本書を読んで、トルコの歴史の流れを全体的に把握することができ、現代トルキエが抱える問題の根源についても理解を深めることができました。
他の歴史書との比較
トルコの歴史に関する書籍は数多くありますが、永田雄三氏の『トルコの歴史』は、その中でも特に評価が高い作品の一つです。例えば、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』のような世界史の枠組みでトルコを扱う書籍と比較すると、本書はトルコに特化した深い分析を提供しています。また、スタンフォード・ショウの『トルコ史』は、より学術的な内容に重点を置いていますが、本書は一般読者にも分かりやすいように、平易な言葉で解説されています。
どんな人におすすめ?
- トルコに関心がある方
- 中東の歴史を学びたい方
- 国際情勢に関心がある方
- 歴史学の学生
メリットとデメリット
メリット:
- トルコの歴史を網羅的に学べる
- 分かりやすい解説で初心者にも優しい
- アタテュルクの改革について深く理解できる
デメリット:
- 分量が多いため、読み終わるまでに時間がかかる
- 専門用語がいくつか含まれている
まとめ
『トルコの歴史(下)』は、トルコという国を深く理解するための貴重な一冊です。オスマン帝国の終焉から現代トルキエに至るまでの歴史的変遷を学ぶことで、現代トルキエが抱える問題の根源を理解し、より客観的な視点を持つことができるでしょう。トルコに関心のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
