兄だったモノ(1) (GANMA!) レビュー:心の奥底に響く、切なくも美しい物語
マツダミノル先生の「兄だったモノ」は、一度読んだら忘れられない衝撃と感動を与えてくれるBLコミックです。
複雑に絡み合う感情、そして予想を裏切る展開に、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。
あらすじ
主人公の透は、亡くなった兄の蓮と瓜二つの容姿を持っていました。
蓮の死後、透は蓮の恋人である律と奇妙な共同生活を送ることになります。
律にとって透は、蓮の代わりにはならないけれど、どうしても離れられない存在…。
透と律の間に流れる、切ない感情と秘密の関係が、読者の心を揺さぶります。
魅力的なキャラクター
- 透: 兄の死の影を引きずりながらも、律との関係に戸惑い、葛藤する繊細な青年。
彼の心の変化が丁寧に描かれており、共感せずにはいられません。 - 律: 蓮を深く愛し、その死を乗り越えようとするクールな男性。
透に対する複雑な感情を抱えながら、彼を支えようとします。 - 蓮: 物語の鍵を握る存在。
彼の過去や透、律との関係が徐々に明らかになっていくにつれて、物語は深みを増していきます。
他のBLコミックとの違い
「兄だったモノ」は、単なる恋愛模様を描いたBLコミックではありません。
喪失、アイデンティティ、そして家族の愛といった普遍的なテーマが織り込まれており、読後には深い感動と余韻が残ります。
例えば、同じBLコミックでも、よりライトな恋愛要素に重点を置いた作品と比較すると、
「兄だったモノ」は登場人物の心理描写が非常に丁寧で、物語全体のトーンもシリアスです。
また、近年人気を集めている「ギヴン」や「外恋エピローグ」といった作品とは異なり、
「兄だったモノ」は過去の出来事と現在の関係性が複雑に絡み合っている点が特徴です。
読んでみての感想
私はこのコミックを読んで、何度も涙が止まりませんでした。
登場人物たちの感情が痛いほど伝わってきて、まるで自分のことのように感じてしまうのです。
特に、律の透に対する複雑な感情の描写は秀逸で、
彼の心の葛藤に深く共感しました。
また、マツダミノル先生の絵柄も魅力的で、
繊細な表情や感情表現が、物語の世界観をより一層引き立てています。
メリットとデメリット
メリット:
- 心を揺さぶる感動的なストーリー
- 魅力的なキャラクター設定
- 美しい絵柄
- 普遍的なテーマが織り込まれている
デメリット:
- シリアスな展開が多いため、気分が落ち込む可能性がある
- 複雑な人間関係のため、理解するのに時間がかかる場合がある
まとめ
「兄だったモノ」は、BLコミックファンはもちろん、
普段BLを読まない人にもおすすめしたい作品です。
心の奥底に響く、切なくも美しい物語をぜひ体験してみてください。
