心の負担を軽減する「考えすぎない練習」
私たちは日々、様々な悩みや不安を抱えながら生活しています。「もっとこうすればよかった」「もしこうなったら…」と、過去の後悔や未来への心配事で頭がいっぱいになることはありませんか?
そんなあなたにぜひ読んでほしいのが、ジョセフ・グエン著、矢島麻里子訳の『考えすぎない練習(ディスカヴァー携書)』です。この本は、考えすぎという心の悪癖から解放され、より穏やかで充実した日々を送るための具体的な方法を教えてくれます。
なぜ「考えすぎ」てしまうのか?
著者は、私たちが考えすぎてしまう原因を、**「思考の罠」**と呼びます。これは、ネガティブな思考パターンに陥りやすく、現実を歪めて認識してしまう心の働きです。例えば、
- 白黒思考: 物事を「完璧か、それとも失敗か」の二択で考えてしまう
- 一般化のしすぎ: たった一度の経験から、全てに当てはめてしまう
- 心のフィルター: ネガティブな情報ばかりに注目してしまう
といった思考パターンが挙げられます。これらの思考の罠に気づき、それを乗り越えるためのヒントが、本書には満載です。
具体的にどう「考えすぎない」練習をするのか?
本書では、認知行動療法に基づいた、具体的なエクササイズが紹介されています。例えば、
- 思考記録: 自分の考えを書き出し、客観的に分析する
- リフレーミング: 物事の捉え方を変え、ポジティブな側面を見つける
- マインドフルネス: 今この瞬間に意識を集中し、思考に囚われない
これらの練習を繰り返すことで、少しずつ考えすぎない習慣を身につけることができるでしょう。
他の自己啓発本との違い
自己啓発本は数多くありますが、『考えすぎない練習』は、単なるポジティブ思考を押し付けるのではなく、思考のメカニズムを理解し、具体的な方法で思考を変えていく点が特徴です。例えば、デール・カーネギーの『人を動かす』は、人間関係の原則を学ぶ上で非常に役立ちますが、直接的に思考の癖を修正するわけではありません。また、スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』は、人格形成に焦点を当てていますが、本書ほど個々の思考パターンに深く切り込むわけではありません。
本書は、より実践的で、科学的根拠に基づいたアプローチで、考えすぎという悩みに寄り添ってくれます。
読んでみての感想
私自身、以前は些細なことでも深く考え込んでしまうタイプでした。しかし、本書で紹介されているエクササイズを実践していくうちに、少しずつ思考の柔軟性が増し、心が軽くなるのを感じました。特に、思考記録は、自分の考えを客観的に見つめ直す良い機会になりました。
もちろん、考えすぎないようになるには、継続的な努力が必要です。しかし、本書は、そのための強力なサポートツールとなるでしょう。
