議論がまとまらない、すれ違いばかり…そんな悩みを解決する「本質観取の教科書」
あなたはこんな経験はありませんか?
- 会議で堂々巡りになる
- 家族や友人との会話で意見が衝突する
- 相手に自分の考えがどうしても伝わらない
これらの問題の根本原因は、「本質」を見抜く力の欠如かもしれません。苫野一徳氏の「本質観取」は、複雑な問題をシンプルに理解し、相手に分かりやすく伝えるための強力な思考法です。
本書『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』は、苫野式思考のエッセンスを、対話という具体的な場面に落とし込んだ実践的な一冊です。著者の苫野一徳氏に加え、岩内章太郎氏、稲垣みどり氏の協力により、より多角的に「本質観取」を解説しています。
なぜ「本質観取」が重要なのか?
現代社会は情報過多であり、表面的な情報に惑わされがちです。しかし、本当に重要なのは、その情報の背後にある本質です。本質を見抜くことで、私たちはより的確な判断を下し、より効果的なコミュニケーションを実現できます。
本書では、以下のポイントを中心に「本質観取」を解説しています。
- 問題の本質を特定する:問題を複雑に捉えるのではなく、シンプルに分解し、本質を見抜くための思考プロセス
- 相手の思考パターンを理解する:相手の価値観や信念を理解し、それに合わせたコミュニケーション方法
- 納得感を生み出す対話術:論理的な根拠に基づき、相手に納得感を与えるための対話術
実際に読んでみて
私はこれまで、様々な思考法やコミュニケーション術を学んできましたが、苫野式「本質観取」は、その中でも特に強力だと感じました。本書を読んで、すぐに実践できる具体的なテクニックが満載です。
特に印象的だったのは、**「メタモデル」**という概念です。メタモデルとは、相手の言葉の曖昧さや抽象性を明らかにし、より具体的な情報を引き出すための質問テクニックです。これを使うことで、相手の思考のクセや誤解を特定し、スムーズなコミュニケーションを促すことができます。
例えば、相手が「このプロジェクトは難しい」と言った場合、ただ「なぜ難しいのか」と聞くのではなく、「具体的に何が難しいのか」「どのような点で難しいと感じるのか」と質問することで、問題の本質をより深く理解することができます。
他のコミュニケーション術との違い
「本質観取」は、他のコミュニケーション術とは一線を画しています。例えば、有名な**「傾聴」のテクニックは、相手の話を注意深く聞き、共感することに重点を置いています。しかし、「本質観取」は、相手の話を聞くだけでなく、その背後にある思考構造**を理解することを目指します。
また、**「アサーティブコミュニケーション」**は、自分の意見を率直に伝えることを重視しますが、「本質観取」は、相手の意見を尊重しつつ、論理的な根拠に基づいて自分の意見を伝えることを目指します。
これらのコミュニケーション術は、それぞれ異なる目的と特徴を持っていますが、「本質観取」は、それらを統合し、より高度なコミュニケーションを実現するための基盤となります。
まとめ
『本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話』は、議論の質を向上させ、より円滑なコミュニケーションを実現するための強力なツールです。本書で苫野式思考を学び、あなたの人間関係をより豊かにしましょう。
