『近畿地方のある場所について』を読んで、まず感じたこと
背筋氏の最新作『近畿地方のある場所について』を読みました。この作品、一言で言うと「何が起こっているのかわからない」のですが、それが良い意味でずっと頭から離れません。
近畿地方を舞台にした、どこか懐かしいような、それでいて不穏な空気が漂う物語。背筋氏独特の語り口と、予測不能な展開に、ページをめくる手が止まりませんでした。
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あらすじと登場人物
物語は、近畿地方のある静かな町から始まります。主人公は、その町で暮らすごく普通の青年。しかし、ある日を境に、彼の周りで奇妙な出来事が起こり始めます。
登場人物もまた、一筋縄ではいかない人々ばかり。それぞれが秘密を抱え、物語の中で複雑に絡み合っていきます。誰が味方で、誰が敵なのか、最後まで見極めることはできません。
背筋氏の文体と世界観
背筋氏の作品は、これまでにも何度か読ませていただきましたが、独特の文体と世界観は健在です。
まるで夢の中にいるかのような、浮遊感のある文章。そして、現実と非現実が曖昧に混ざり合った、独特の世界観。一度読んだら忘れられない、強烈な印象を残します。
他の作家との違いを挙げるとすれば、その不条理感でしょう。村上春樹氏の作品にも通じるような、どこか現実離れした感覚。しかし、背筋氏の作品は、さらにその不条理さを突き詰めているように感じます。
例えば、夏目漱石の『こころ』のような心理描写も、太宰治の『人間失格』のような自己崩壊の描写も、この作品にはありません。あるのは、ただただ奇妙な出来事が連鎖し、主人公を翻弄していく様子だけです。
この作品の魅力
この作品の最大の魅力は、その予測不能な展開です。
読者は、常に「次に何が起こるんだろう?」という期待感と不安感を抱きながら、物語を読み進めることになります。そして、その期待は裏切られることばかり。しかし、その裏切りこそが、この作品の面白さなのです。
また、この作品は、読者に様々な解釈の余地を与えてくれます。
作者の意図とは異なる解釈をすることも可能でしょう。読者それぞれが、自分なりの答えを見つけることができる、それがこの作品の魅力です。
読後感
読み終わった後、正直なところ、何を読んだのかよくわかりませんでした。
しかし、その戸惑いこそが、この作品の成功を物語っているのではないでしょうか。
深く考えさせられる、そして、忘れられない読後感。背筋氏の新たな挑戦が、ここにあります。
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