後漢書 列伝[二] (早稲田文庫) を読んで歴史を旅する
日本の歴史を学ぶ上でも重要な中国の歴史書といえば、やはり「後漢書」でしょう。今回は、その中でも人物群像を鮮やかに描いた「列伝[二]」を、早稲田文庫版で読みました。
この書籍を選んだ理由
私はこれまで、中国の歴史小説やドラマを好んで見てきました。しかし、それらはあくまでフィクションであり、史実に基づいたより深い理解を求めていました。そこで、原典である「後漢書」に挑戦してみることにしたのです。早稲田文庫版は、現代語訳が丁寧で読みやすく、注釈も充実しているため、初心者にもおすすめです。
どんな内容?
「後漢書」は、後漢の時代(紀元88年~220年)の歴史をまとめた書物です。「列伝」は、正史とは別に、特に著名な人物たちの伝記を記した部分です。「列伝[二]」には、軍人、政治家、学者など、様々な分野で活躍した人々の物語が収録されています。
彼らの生き方、考え方、そして時代背景を知ることで、現代社会にも通じる普遍的なテーマを見出すことができるでしょう。例えば、権力闘争の激しさ、理想と現実のギャップ、人間の欲望と葛藤といったものは、いつの時代にも変わらないのではないでしょうか。
実際に読んでみて
早稲田文庫版は、現代語訳が非常に分かりやすいです。古典の原文を読むのはハードルが高いと感じていた私でも、スムーズに読み進めることができました。また、注釈が豊富なので、当時の社会情勢や文化背景についても理解を深めることができました。
特に印象に残ったのは、袁紹や郭汜といった人物の描写です。彼らの戦略や決断、そして人間関係の複雑さを知ることで、後漢末期の混乱期がよりリアルに感じられました。まるで、彼らが目の前で生きているかのような錯覚を覚えました。
他の書籍との比較
後漢書を現代語訳で読む書籍はいくつか存在します。例えば、平凡社からも「後漢書」の翻訳版が出ています。
平凡社の版は、より学術的な研究に基づいた翻訳で、専門家にも評価が高いです。しかし、一般の読者にとっては、やや難解に感じるかもしれません。早稲田文庫版は、その点、初心者にも読みやすいように配慮されており、気軽に歴史を学びたい方には最適です。
買ってよかった点、残念だった点
買ってよかった点:
- 現代語訳が読みやすい
- 注釈が充実している
- コンパクトなサイズで持ち運びやすい
- 歴史小説やドラマをより深く理解できる
残念だった点:
- 紙質がやや薄い
- イラストや地図が少ない
まとめ
「後漢書 列伝[二] (早稲田文庫)」は、中国の歴史を学びたい方、歴史小説やドラマをより深く理解したい方におすすめの一冊です。早稲田文庫版は、現代語訳が丁寧で読みやすく、初心者にもおすすめです。ぜひ、この機会に手に取って、歴史の深淵を覗き込んでみてください。
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