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「人間失格」を聴く。太宰治の魂に触れる、Audibleオーディオブック体験記

人間失格を聴いて、心の奥底を揺さぶられた

太宰治の代表作「人間失格」。これまで何度も読みましたが、Audibleでオーディオブックを聴いて、全く新しい感動を覚えました。福士秀樹さんの朗読が、作品の持つ独特の雰囲気と主人公の心情を、見事に表現しているのです。

なぜオーディオブックを選んだのか

読書好きの私ですが、最近は移動時間や家事の合間など、ちょっとした時間にオーディオブックを聴くのが習慣になっています。特に、文学作品は、声に出して朗読されることで、より深く理解できる気がするのです。活字を読むだけでは感じ取れない、言葉のニュアンスやリズムが、耳を通して心に響いてきます。

「人間失格」オーディオブックの魅力

この「人間失格」のオーディオブックで最も魅力的なのは、やはり福士秀樹さんの朗読です。彼の声は、どこか憂いを帯びており、主人公・大庭葉蔵の繊細で脆い心を表現するのにぴったりです。まるで、葉蔵自身が語りかけているかのような、臨場感あふれる朗読に、引き込まれてしまいました。

また、Audibleのアプリは、再生速度の調整や、スリープタイマー機能など、使い勝手が非常に良いのも魅力です。自分のペースに合わせて聴くことができるので、集中して作品の世界に浸ることができます。

他の「人間失格」との比較

これまで、文庫本や電子書籍で「人間失格」を読みましたが、オーディオブック版は、それらとは全く異なる体験でした。文庫本は、自分の目で文字を追うことで、じっくりと作品を読み解くことができます。電子書籍は、手軽に持ち運びができるので、場所を選ばずに読書を楽しめます。

しかし、オーディオブックは、それらの利点に加えて、作品を「聴く」という体験を提供してくれます。特に、「人間失格」のような、人間の内面を描いた作品は、朗読を通して、より深く共感することができるのではないでしょうか。

例えば、夏目漱石の「こころ」もオーディオブックで聴いてみましたが、同様に、朗読によって作品の魅力が格段に増しました。他の作品と比較すると、三島由紀夫の「金閣寺」は、文章の美しさをじっくりと味わいたい場合に、文庫本で読むのがおすすめです。

聴いて変わったこと

「人間失格」を聴いた後、私は、自分の生き方について、深く考えるようになりました。葉蔵の人生は、決して幸福なものではありませんが、彼の苦悩や葛藤を通して、自分自身の弱さや脆さと向き合うことができたのです。

また、他者とのコミュニケーションについて、改めて考えるようになりました。葉蔵は、周囲の人々との間に、深い溝を感じて生きていましたが、彼の孤独や絶望を通して、人間関係の難しさや大切さを認識することができました。

メリットとデメリット

メリット:

  • 福士秀樹さんの素晴らしい朗読で、作品をより深く理解できる
  • 移動時間や家事の合間など、スキマ時間を有効活用できる
  • Audibleアプリの使い勝手が良い

デメリット:

  • 活字を読むのが好きな人にとっては、物足りないかもしれない
  • オーディオブックの価格が、文庫本や電子書籍よりも高い場合がある

まとめ

「人間失格」のオーディオブックは、太宰治の作品を新たな形で体験したい方におすすめです。福士秀樹さんの朗読が、あなたの心を揺さぶることでしょう。