幼児の食育に最適な絵本『れいぞうこ』とは?
「冷蔵庫の中には何が入っているかな?」
そう問いかけるように始まる絵本『れいぞうこ (あけて・あけてえほん)』。
この絵本は、新井洋行さんによって書かれ、偕成社から出版されています。
冷蔵庫の扉を開ける仕掛けが特徴で、ページをめくるたびに、様々な食べ物が登場します。
それぞれの食べ物には役割があり、それを分かりやすく紹介しているのが魅力です。
どんなところがおすすめ?
- 食べ物の名前と役割を同時に学べる: 「牛乳は骨を強くする」「魚は脳を育てる」など、それぞれの食べ物が私たちの体の中でどんな働きをするのかが、子どもにも理解しやすい言葉で説明されています。
- あけて・あけて仕掛けが楽しい: 冷蔵庫の扉をめくることで、次は何が出てくるのかというワクワク感が、子どもたちの興味を引きつけます。
- 繰り返しの表現で記憶に残りやすい: 同じようなフレーズが繰り返されることで、子どもたちは自然と食べ物の名前や役割を覚えることができます。
- 食への関心を高める: 普段食べているものが、自分の体の中でどのように役立っているのかを知ることで、食への感謝の気持ちや、バランスの取れた食事を心がけることの大切さを学ぶことができます。
実際に読んでみた感想
我が家の子どもたち(3歳と1歳)に読んであげました。
3歳の子は、「これは〇〇だ!」「これは食べたことある!」と大喜びで、冷蔵庫の中身を一つ一つ確認していました。
特に、「肉は力強く走るため!」という部分で、「ぼく、走るのが好き!」と共感していました。
1歳の子は、まだ言葉は話せませんが、絵を見たり、扉を開けたりする仕掛けに夢中になっていました。
一緒に「おいしいね!」と言いながら、楽しく読むことができました。
他の食育絵本との比較
食育をテーマにした絵本はたくさんありますが、『れいぞうこ』は冷蔵庫という身近な場所を舞台にしている点が特徴です。
例えば、『はらぺこあおむし』(エリック・カール作)は、様々な食べ物を食べるあおむしを通して、食べることの楽しさを伝えてくれますが、食べ物の役割については触れられていません。
また、『くだもの』(ローザ・ルス作)は、美しいイラストで様々な果物を紹介していますが、こちらも食べ物の役割に焦点を当てた内容ではありません。
『れいぞうこ』は、これらの絵本とは異なり、食べ物の名前、役割、そして食への感謝の気持ちをバランス良く学ぶことができる点が優れています。
こんな人におすすめ
- 幼児を持つ親御さん: 食育を始めたいけれど、何から始めれば良いか分からないという方におすすめです。
- 保育士や幼稚園教諭: 食育の授業やイベントで活用できる絵本を探している方におすすめです。
- 食に関心のある方: 自分の食生活を見直すきっかけになるかもしれません。
